【服の基礎知識】どうやって染めてる?オサレスタッフが衣類の染色について勉強してみた②

こんばんは!osaRe:(オサレ)スタッフです🚶 


最近は本格的な夏の天気で、連日暑い日が続いていますね。

外に出るのがちょっと大変と感じる日は、家でゆっくりブログなどの文章を読むのもいいかもしれません。


こちらのブログでは先日から、ファッションに関する基礎知識を付けていこうということで、オサレスタッフが学んだ内容をシェアさせていただいています。 

 今回取り上げているテーマはタイトルにある通り「服の染色」について。 


前回は服の染め方が大きく分けて「化学(合成)染料染め」と「草木染め」の2つに分かれる、というお話を書かせていただきました。

今回は続きということで「化学(合成)染料染め」と「草木染め」それぞれの特徴についてご紹介します。


化学染めの特徴

現在の服の染色の大半を占めている「化学(合成)染料染め」ですが、特徴は以下の4つです。


1)安定している  

染料自体の質が一定なので、服を生産する時に同じ色で大量生産することが可能になります。


 2)安価である  

草木染めの染料と比較すると、製造コストはなんと1/100になるのだそうです。


 3)長期保存ができる  

合成染料も保存期限がありますが、多くのものが2-3年程は保存できます。   


 4)色が強い(落ちにくい)

色の強さ(落ちにくさ)は「染色堅牢度(せんしょくけんろうど)」という言葉で表されます。  

日光堅牢度(日光による色落ち)

洗濯堅牢度(選択による色落ち)

摩擦堅牢度(擦れ合わせることによる色落ち)

どの要素も、向上させやすいのが合成染料です。


草木染めの特徴

化学染料が出てくるまでは染める方法として一般的だった「草木染め」の特徴も4つあります。


1)安全性が高い  

草木染めは自然界の物を使って染めるため、安全性が高いと言えます。 

ただし、毒性のある植物や重金属の媒染剤を使うなど、「草木染めすべてが安全」といえるわけではないので注意が必要です。


 2)環境に優しい  

化学合成染めも草木染めも、どちらも染色時には水を使います。  

そして染色が完了すると、使用した後の排水(染織排水)が発生します。

合成染料の染織排水は環境汚染の原因とされ、日本では浄水施設の設置が近年になって条例化されました。 

草木染めは植物を煮煎じた物を使うので、熱湯のまま川に流すなどをしなければ環境を傷つけてしまう可能性は非常に低くなります。   


3)中間色や微妙なニュアンスの色の堅牢度が高い  

合成染料は一般的には、3種類以上の染料を混ぜると「染色堅牢度」が極端に低下してしまいます。

そのためニュアンスカラーを出すのが難しくなることがあります。

一方草木染めの場合、元々染料の中に様々な色素が混ざっているので、奥行きのある色合いに染色できます。


 4)薬効がある  

草木染めに使われる植物には薬効(抗菌や虫よけ作用)があると言われているものがあります。 


サステナブルの観点から「草木染め」も見直されている

今回は衣類の染色について「化学(合成)染料染め」と「草木染め」それぞれの特徴をご紹介しました。


化学合成染めの特徴を見ると「製造する側にとってのメリット」が多いというのが分かります。

近年のサステナビリティの観点を取り入れると、「社会的に価値が高い」手法を使って衣類を製造することが重要になっていますよね。


そう考えると、原点に立ち返って「草木染め」やそれに近い方法を使って染色をするような企業も増えてくるかもしれません。


今回の話をきっかけに

「どうやってこのアイテムが作られているのか」

ということに、より興味を持ちたくなりました。


osaRe:(オサレ)スタッフ 


 #スカイズザリミット #オサレ #兼丸 #昌也

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SKY'S THE LIMIT(スカイズザリミット) 社長兼丸昌也のSDGsへの関心から始まった、ファッション事業「osaRe:(オサレ)」 コンセプトは『もっとじぶんを好きになる。』

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